お菓子や加工食品でカルシウムを手軽に摂取

日本人の食事で不足しがちな栄養素の一つに「カルシウム」が挙げられます。
『国民健康・栄養調査』によると、成人が一日に摂るべきカルシウムの目標値は、男性750mg、女性650mg。成長期の子どもで700~1000mgと設定されています。
ですが、ほぼすべての年代でカルシウム不足の傾向が見られるそうです。

カルシウムは、牛乳・乳製品や大豆製品、野菜、海藻類などに多く含まれ、牛乳コップ1杯(200g)でカルシウム231mg、プロセスチーズ1切れ(20g)で126mg、納豆1パック(50g)で45mgです。
そして、カルシウム摂取に忘れてはならない食材が“魚”です。ししゃも(2尾/165mg)や干しエビ(大さじ半分/213mg)といった骨ごと食べられる小魚類は、魚のカルシウムを手軽に摂れる食品として需要が高まっています。

一方、“においが苦手”“骨を取るのが面倒”などの理由からか、日本人の食卓にのぼる魚の需要は減り続けています。
そんな中、菓子メーカーや食品メーカー各社から原料に煮干しやいりこ粉末などを利用した商品が開発、販売されています。中には魚の頭や骨など未食部分を粉末にして再利用することで栄養強化と食品ロス削減の両立を実現している商品も生まれています。

カルシウムは一度に多くを摂取しても吸収できる量には限度があり、毎食少しずつコツコツ摂ることがポイントとのこと。
乳製品や魚にくわえ、手軽にカルシウムを摂取できるお菓子や加工食品を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。

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